十一月どすん

読み上げ

オリンピックのために建て替えられた国立競技場に約六万五千人の観客が入り、ラグビーの試合が開催されたとテレビで伝えていました。観客数の最高記録更新だそうです。新型コロナウイルスの感染予防の動きは、新しい段階に入ったんだなぁと強く感じるニュースでした。

出石の町でも、先日三年ぶりに「喧嘩だんじり」が開催されました。さすがに何万人とはいきませんが、この小さな町で三百人を超える人が集まりました。町に太鼓の音が響き、だんじりを担ぐ人たちのやる気を鼓舞する景気の良いアナウンスが流れました。このお祭りが小さい時から大好きで、親の知らぬ間にお友達の地区のだんじりを担いだこともある次男は、車で五時間の道のりを、お祭りを見るために帰ってきました。そして、早くからよく見える場所を確保して、その魅力を堪能して満足して、五時間かけて帰っていきました。今月三日には「お城まつり」も開催されます。勝林寺の前にある市営の駐車場は、夜になると祭りの槍振りの練習場所となります。先日、本堂でお勤めをしていると、その声に「インサーヨーイ」の掛け声がコラボしました。小学校のブラスバンドも久しぶりの出演で練習に熱が入っているようです。少しずつ少しずつ町が息を吹き返していくような気がします。いいお天気になるといいな。

「喧嘩だんじり」や「お城まつり」の開催決定は、多くの人の「何とかして開催したい」「開催してほしい」と願う強い思いと細やかな計画や行動があったのだろうと思います。そんな熱い人たちがたくさん住む出石の町を素敵だなと思います。この動きが、水面にできる輪のように広がってほしいと願います。コロナを無くすことはできないけれど、無くしかけた人と人とがふれあう豊かな暮らしは、そこに住む人の力でしか取り戻せないのでしょう。

(文責 坊守)


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