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どすん 2025-03

最近、久しぶりにもやもやすることがありました。私も所属する社会貢献団体の会合でのことです。議事は順調に進み、閉会を前に司会者が「何かおたずねになりたいことはありませんか」と投げかけられました。すると、私の隣に座っておられた方が、「待ってました」とばかりに手を挙げて、長くお話しされました。要約すると一つには、この役を頼まれた時に、任務の内容や所属する会の運営についての説明が不十分だったということ(「こんなつもりじゃなかった」と思うことが多いと)そして、もう一つは、この会には時代の流れに合わないことが多いということのようでした。それを伝えるために、要請されたときどう言われたとか、実際にやってみたら聞いてない仕事が多いとか、お金や時間の使い方に無駄があるとか具体例をあげて話されました。聞いていて、なるほどとうなずけることもありましたが、次第にもやもやついにはイライラ、最後には心の中で「だったら、辞められたらいいんじゃないですか?」と毒づいていました(笑)。私がこの会に所属して十余年、すべてを分かったうえで役をお引き受けしたわけではありませんが、「わかろう」と心がけてきたように思います。また、十余年の間には、自分自身のことや家族のことでどんな時もありましたので、十分貢献できた時ばかりではありません。でも、それは自分に支障があっただけで、会が悪いわけではありません。どんな状態の私でも、変わらず受け入れ、気持ちよく活動させてもらえた十余年です。そんな私もまだ経験値が足りないので、いち会員の発言にもやもやイライラしますが、長く続いてきたこの会には、多少のことではぐらつかない十分な存在意義と、何事も受け入れる懐の深さが受け継がれています。

(文責 坊守)