多くの皆様のお支えによって、今年も無事に報恩講法要をお勤めすることができました。ご存知の通り、報恩講法要は、開祖親鸞聖人のご法事で、浄土真宗にとりまして最も大切にされる法要です。ですから、勝林寺でも、今できる最大限のしつらえを整えて当日を迎えます。まず一週間前には、おみがき奉仕により、境内地、中庭などの清掃、仏具磨きを行います。当日は、山門、本堂、庫裏の玄関、書院の玄関に、それぞれ幕を張り寺の外を飾り付けます。本堂内に入ると、内陣の華やかさが目に飛び込んできます。阿弥陀さまをはじめ、親鸞聖人、蓮如上人の前の卓に、下掛けといわれる刺繍入りの布を巻き(うち二枚は、大正時代に榎見婦人会から寄贈されたものを大切に使っています)さらにその上に鮮やかな打ち敷をかけます。卓の上には、普段は三具足(花、灯明、香がそれぞれ一つずつ)ですが、この時は五具足(花一対、灯明一対、香)を揃えます。お供物は、阿弥陀さま親鸞さまの前には五対、蓮如さまの前は四対、お砂糖、落雁、果物などが所狭しとお供えされます(落雁をつける台は、明治時代のものです)余間には、親鸞聖人のご生涯を絵で表した御絵伝が四幅並びます。そして当日、町内のお寺様が立派な装束を身に着け、揃って出勤してくださいます。それはそれは荘厳な法要となります。法要後、記念法話講師にお迎えした竹内先生のお話が大変好評で、有難いご縁となりました。二日間、無事に法要をお勤めできたことの喜びを、終了後のお斎(仏婦、法輪会の女性役員様が朝早くから用意してくださいます)をいただきながら分かち合います。まだこのご縁にあっていただいていない方にも、ぜひ一度お参りいただきたいです。
(文責 坊守)
ありがとうございました
先月号のどすんで紹介したふじこの小さな命は、つなぎ救ってやることができませんでした。たくさんの方から「ふじこちゃんその後どうですか」と声をかけていただきました。ありがとうございました。悲しみと後悔が消えることはありませんが、ふじこの存在も記憶や心から消えることはないので、これからも変わらず大切にしていこうと思います。
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