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どすん 2024-08

先日、出石組仏教壮年会の総会が勝林寺で開催されました。早くから役員さんが来られて、会場設営などに汗を流されました。ふと見ると、お縁の端っこに喫煙所が設けられています。ところが、吸い殻入れになっているのは、なんと蚊取り線香用のお皿でした(笑)きっと灰皿が見当たらなくて、急場しのぎに置かれたのでしょう。(まあ、言ってくだされば灰皿ぐらい出したのに・・・)と思いながら、「はて?」(灰皿どこにあったかしら・・) 私がまだ坊守の駆け出しだったころ、法要の際の会場準備は、まず座布団を並べて、次に等間隔に灰皿を置いていくのが常でした。しかし近年、タバコの害が叫ばれるようになって、次第に置く灰皿の数は減り、置く場所がお縁になり、今は、吸われる方は、自分で灰皿を準備されるようになり、あんなにたくさんあった灰皿は、必要ないものになっていました。わずかに残した数枚の灰皿を、洗面台の奥に見つけて、無事開会までに所定の場所に置けました。そういえば、灰皿だけではありません。座布団も使わなくなりました。昔は、膝や腰が痛い方も無理して我慢して、工夫して座布団に座わられていました。そんな方のために、椅子が用意されましたが、足の痛い方がほんの数名、遠慮しながら利用されていたような・・。今は、日本人の生活様式 の変化に合わせて、痛い方もそうでない方も、みんな椅子に座ってお参りしていただくようにしました。ついでですが、焼香も立った姿勢でしていただける台を常設しています。寺には、慣れない正座を強いられる負のイメージが付きまとっているようですが、決してそんなことはありません。「誰にも優しいお寺」を目指してお寺もどんどん変わっています。どうぞ安心してお参りください。

(文責 坊守)