本堂で大きな歓声が上がりました。お目当ての賞品目指して放ったゴム鉄砲が、思い通りの番号に見事命中です。境内では、若院や総代会長さんの焼くお肉やソーセージのいいにおい。ボランティアスタッフがかき氷を削るリズミカルな音も響きます。さっき袈裟をかけていた住職は、スーパーボールすくい屋さんをしています。お縁には、仏婦役員さんが焼きそば屋さんやフルーツ屋さんになって、子どもたちを呼び込みます。「ぼくぶどうが大すきなんで」と言いながらほおばる顔がとてもかわいいー。子ども会の夕食は、「縁日」をちょっとまねて大人も子どもも楽しみました。コロナの影響はほぼなくなりましたが、今は暑さが最大の敵です(笑)。でも、夕方から夜の開催にすることで暑さをしのぎ、しかも夜だからできることが結構たくさんあって、充実した時間が過ごせました。思えば、勝林寺の子ども会は、今の住職が幼い頃から始まり、今日まで大切に続けてきた行事ですが、その間にはいろいろな課題が生じました。それを工夫して乗り越え、続けてこられたのは、ご門徒の皆さんの支えのお陰だとしみじみ思います。子どもたちに、①仏さま(阿弥陀仏)と出会ってほしい②仏さまのことを知ってほしい③仏さまはいつもみんなのことを見守っていてくださることを感じてほしいー。一年に一回の機会でも、二回三回と参加することで子どもたちの心の中に仏さまの存在が意識され、少しずつ根を張り、それがいのちの支えとなってくれることを願っています。中学生のスタッフとしての参加、親子二世代にまたがる参加のリレー、赤ちゃんの頃から寺に来てくれる参加者、帰り際にそばに来て「来年も来るわ」―すべてが、私たちにとって最高のご褒美でした。
(文責 坊守)