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二月どすん

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一月号でお知らせした「2022勝林寺六大ニュース」に入れられなかった番外編です。坊守的には、一・二を争う重大ニュースー愛猫「ふじこ」生死をさまよう―です。六月下旬の暑い時期、急にふじこのエサが減らなくなりました。いつもならすり寄ってくる時間になっても、寝てばかりいてちっとも寄ってきません。水も減らないし、トイレの回数も減ってきました。「おかしいな」と思ったのですが、たまたま住職とともに遠出をする用事があったので、気になりながら出かけました。留守を頼んだ若院に様子を聞くと、エサも水も全然口にしないとのこと。ただ事ではないと、旅先からかかりつけの獣医さんに受診をお願いして、点滴をしてもらいました。私たちも予定を早めて帰宅しましたが、ふじこは弱っていました。最初は通院のかごに入ることに抵抗しましたが、日を追うごとに抵抗する力も次第に弱くなるふじこの様子に、家族も先生も希望をなくしかけていました。ふじこは、人のお腹に乗って寝るのが好きなので、夜中じゅうお腹で寝させた夜もありました。愛知で就職した次男は、心配で居ても立ってもいられずに休みを取って帰ってきました。そんな家族の思いが通じ、ふじこが頑張り、先生がよい治療をしてくださり、五日目の朝、エサをほんのひと口なめました。水をひと口舐めました。一日一日口にするエサや水がふえて、ふじこは奇跡的に回復しました。もしもあの時ふじこが死んでいたら、もっと優しくしてやればよかった、好きなおやつをたくさん食べさせてやればよかったといっぱい後悔したと思います。でも、幸いにしてもう少しそばにいる時間を与えてもらったので、その時間を大切にして、いっぱい優しく大事にして毎日「大好きだよ」と伝えています。

(文責 坊守)

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