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十一月どすん

「声の大きいところや小さいところがとても上手でした」

コロナ禍で実施の見送られることが多く、半年ぶりに行った近くの小学校の読み聞かせボランティア。なんとか無事に読み終えて「ふーっ」。すると、担任の先生は「感想の言える人はありませんか」と子供たちに問いかけられました。真っ先に勢いよく手を挙げた女の子は、私のドキドキの読み聞かせを冒頭の言葉でほめてくれました。先生は、お話の感想を聞いてみたいと思われたのだろうと思います。でも、女の子はお話の内容より私の読み方に心を奪われたのかもしれません。それは、読み聞かせをする者にとっては、あまりよくないことだと言われています。抑揚を抑えて、お話の筋が際立つように淡々と読むのが良いとされていますから。でも、私は、女の子の素直な感想がうれしかった、ほんとにうれしかったから心から「ありがとう」と伝えました。幸せな気分になりました。思えば、子どもの頃は、ほめられると些細なことでも無条件にうれしくて、一日中ご機嫌に過ごしていました。でも、大人になるとほめられることもめったにないし、たまにほめられても素直に喜べなくなっていた気がします。「気を使ってほめてくれてるのかな」「励まそうと思って言ってくれるのかな」と相手の気持ちを勘繰ったり、「言葉通りに受け止めてもいいのかしら」と不安がよぎり曖昧に笑ってやり過ごしたり。「ほめられたからと言って調子にのらない」が美徳だと思ってました。でも、それはちがうなと今は思います。うんと喜べばいいし「ほめられたら調子に乗る、できればずっと調子に乗って幸せに生きる」―実は、前号の「どすん」お隣のおばちゃんと門徒さんにほめてもらい調子にのってます。(笑)

(文責 坊守)