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十月どすん

とってもうれしいことがありました。先日の三連休の中日、ご法事のお勤めを終えて、いつものように住職と「のど自慢」を見ていた私のもとに、「いま日高町の寿楽庵でお蕎麦を食べてます。あとで勝林寺に寄ってもいい?」とラインが来ました。送り主を見てびっくり!「えっ?」「ほんと?」送り主は、島根県に住む私の大学時代の友人です。目を疑った私は、直近のラインのやり取りを見返すとなんと二〇一七年(笑)年賀状のやり取りはしているものの、ご無沙汰もいいところです。「来て来て、待ってるよー」と返事して、四五年前を思い返します。彼女と私は、クラスが一緒で最初に住んだ家が近く、共に不満の多い部屋だったので、「じゃあ」と残りの三年間をルームシェアして暮らしました。思い付きで始まった二人暮らしは思いのほか快適でした。卒業後は、互いに地元に帰って就職し、彼女は二年後に最愛の彼氏と結婚。三人の男の子を立派に育て、義父母の介護もやり切り、昨年見送ったそうです。さて今回、連休でも、帰ってくる息子一家の世話や食事作りに明け暮れる彼女をゆっくりさせたくて、旦那さんが一緒に遠出することを提案(優しいねー)。そして、その旅先に選んでくれたのが、私の住む「出石」でした(うれしいなー)。早くから知らせると気を遣わせるからと、到着三十分前の連絡には心底驚きましが、特別な掃除も片付けもしなくていいありがたい訪問でした。久しぶりの再会に話しは尽きず、とうとう「泊まってよ」と引き止めて、四人で一緒に温泉に行き、一緒に火をおこしてバーベキュー。途中からは娘も加わり、彼女の楽しいおしゃべりにさらに熱が入ります。私の中では、今、目の前にある喜びと忘れていた過去の楽しさが重なって幸せな時間でした。

  (文責 坊守)