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どすん 2024-02

「冥土の土産にする」とお年寄りがいわれるのを聞いたことがあります。死ぬまでにきっともう経験できないことに出会ったときに使われる気がしますが、たいてい「また~おおげさな~」と笑って受け流していました。先日、私にもこの言葉が思わず出そうなことがありました。訳あって、娘から世界的に有名な外国のアーティストのチケットを譲り受け、住職と二人出掛けたのです。場所は、オリックスのホーム京セラドーム。コンサートなどの最大収容人数は、五万五千人。(豊岡市に住む人みんな入れそう)電車を間違えないか、電子チケットが提示できるか、迷子にならないか・・・不安だらけで「楽しみ」どころではありません。無事に最寄りの駅に着き、押されるように人の波に乗って、どきどきしながら教えられたようにスマホ操作をして入場すると・・・点のように見えるのは三百六十度すべてが座席、中央に大きな舞台と音楽機器、三十メートル頭上には円形の巨大モニター、そしておなかに響くベースの音と会場全体に響く歌声と歓声。初めてのものばかりですぐには思考が追いつきません。四十分ぐらいの前座のあとメインのアーティストの登場で会場の盛り上がりは一気に最高潮。前の父娘、父は立ちっぱなし娘は時々座ってSNS。となりの女性も立ちっぱなしですが、手拍子と笑顔で鑑賞。前方の青年は、最初から最後までずっと歌って踊って汗だく。みんな思い思いの形で心から楽しんでいることが伝わってきます。それでいて時に五万人が一緒に歌い、ライトを照らしてみんなが一つにもなります。おしゃべりも歌もすべて英語で、私にわかったのは「イングランドから来た」という言葉だけ(笑)でも、見るもの聞くものすべてが気持ちよくて楽しかった! 

(文責 坊守)